成果発表表彰Award
2021年度
2021年度の各助成先には、8分動画(パワーポイントに音声吹き込み)を作成いただき、こちらのページに掲載しています。選考委員が、この成果発表動画からカテゴリーごとのグランプリ、準グランプリを選出し、三菱みらい育成財団賞も含め、以下の通り決定しました。おめでとうございます。
財団からの講評と、皆さまの受賞の声をご紹介します。
グランプリ
カテゴリー1(東日本) | 長野県立松本県ヶ丘高等学校 |
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カテゴリー1(西日本) | 鹿児島県立沖永良部高等学校 |
カテゴリー2 | 株式会社rokuyou |
カテゴリー4 | 神田外語大学 |
準グランプリ
カテゴリー1(東日本) | 福井県立羽水高等学校 |
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カテゴリー1(西日本) | 宮崎県立宮崎東高等学校 定時制夜間部 |
カテゴリー2 | 国立大学法人 和歌山大学 |
カテゴリー4 | 国立大学法人 新潟大学 |
三菱みらい育成財団賞
カテゴリー3 | 国立大学法人 東北大学 |
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カテゴリー5 | 一般社団法人 ティーチャーズ・ イニシアティブ |
主催者挨拶
平野信行理事長
皆さん2021年度の成果発表会にご参加いただき有難うございました。栄えある入賞を果たされた10チームの方々おめでとうございます。審査担当の先生方にも厚く御礼申し上げます。
財団活動2年目となったこの年は、新たに二つの分野を加えたほか、高校での探究型学習を中心とするカテゴリー1では学校特性や地域の多様性をより重視する方針を打ち出しました。今回の成果発表映像からは、そうした新たな枠組みのもと、全国各地・各分野で、現場に深く根差し創意に満ちた取り組みを展開しておられる皆さんのご努力がひたひたと伝わってきます。とりわけコロナ禍が厳しい制約要因となる中で、多くの参加者が教育への熱い思いを持ってそれを乗り越え、私たちの期待を超える成果を挙げられたことに心から敬意を表します。
今後も仲間やステークホルダーとの連携を深め、未来を切り拓く若者たちを育てるための挑戦を続けてください。
私たちも精一杯のエールを送り続けます。
選考委員長挨拶
鈴木寛氏
受賞された方々に心よりお祝い申し上げます。そして、応募してくださったすべての皆さまに心より感謝申し上げます。
今回の審査を通じて、三菱みらい育成財団の思いが、全国各地に着実に広がり始めていること、全国各地のさまざまな現場で、日夜、頑張っておられる方々が本当に大勢いらっしゃることを感じることができました。現場の皆さまのご苦労とご奮闘が目に浮かび、頭が下がります。教育の根本は携わっていただく方々の情熱と児童・生徒・学生たちとの信頼関係です。学習指導要領や教員養成課程の改革も大事ですが、教育を良くしていくには、世界中のより多くの人が、ご縁のあった人に、ご縁があった場所や時機に、情熱をもって最善を尽くすこと、これを地道に積み重ねていくしかありません。
各地の活動が益々充実し多くの人々の未来に希望がもたらされますことを、そして、今回の企画がきっかけとなり、教育に情熱を傾けてくださる方々の輪が益々広がっていくことを切に祈ります。
長野県松本県ケ丘高等学校
(カテゴリー1東日本)
信州学からグローバル課題へ・探究を実践し続ける縣陵人を育てる Kenryo Researchers Program
[講評]
- ◎これまでの取り組みの成果を基にコロナ禍においてもフィールドワークの工夫、発表の機会の体系化など更に探究を進化させるべく学校全体で取り組んでいる。教員研修を計画的に行い指導力の向上を図っていること、探究アーカイブスの設置などは高く評価できる。
- ◎探究の深化に向け、組織的系統的に取り組んでいる。特に発表の機会を重層的に捉えている点や、探究アーカイブスを構築している点は、他校の見本となり、高く評価することができる。
- ◎「発表することの意義」を明確にした上で、発表の機会を計画的に配置しており、効果的な流れになっている。探究を支えるフィールドワークでは、コロナ禍でも実施できる内容へと改善していく学校の姿勢も評価できる。
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鹿児島県立沖永良部高等学校
(カテゴリー1西日本)
「沖高みらい探究プロジェクト」~持続可能な島づくりのために~
[講評]
- ◎「えらぶ仕事図鑑」の制作によって、仕事について知るという狭いキャリア教育でなく、取材先の人たちがそれぞれどのように考えて生きてきたのかという姿に接することで自分の在り方生き方を考えて取り組む本来のキャリア教育になっているところが、高校生が小学生のロールモデルになっていることも含め秀逸だ。
- ◎島に対する生徒の意識を生活空間から探究の場へと変革し、島内の小・中学校への情報発信等、高校が島の魅力発見・発信の核となることを期待する。また、2年目の今年度、生徒が主体的に取り組む場面がどれくらい多くなったのかに注目したい。
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株式会社rokuyou
(カテゴリー2)
地域企業と肝心(ちむぐくる)育む 公立高校むけPBLプログラム
[講評]
- ◎高校生が当事者意識で実践して学び、成功実感や気づきを得るという趣旨・目的が達成できたことが伝わってきた。
- ◎22社42人の参加、高校生の具体的な地域課題解決プロジェクトが動き出している点などが良い。生徒の変化評価も実施している点、次年度には対象校を拡大し、関係性も進化している点も評価点。地域型の連携のロールモデルとなる可能性がある。
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神田外語大学
(カテゴリー4)
神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部「グローバル・チャレンジ・ターム」
[講評]
- ◎コロナ禍の中でも着実に最適化した教育が工夫されている。海外との往来が自由になったら、さらに充実したプログラムの形成が期待される。振り返りを行いつつ、改善することも行われている。
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福井県立羽水高等学校
(カテゴリー1東日本)
地域に提案!
[講評]
- ◎地域の大学、行政、企業等を外部の教育力をうまく取り入れながら探究学習を学校全体で組織的に推進している。コロナ禍で実施できなかったが周辺の学校を巻き込んでの成果発表会や地域の探究センターとしての機能強化などは、地方で探究学習を充実させるモデルケースとなる。
- ◎学校と地域の連携が着実に深まっており、頼もしくさえ感じる。「地域の探究センター」としての存在感は、生徒の自信や地域の誇りにつながるだろう。生徒のさらなるモチベーションアップに向けた「評価に関する教員研修」にも期待できる。
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宮崎県立宮崎東高等学校定時制夜間部
(カテゴリー1西日本)
生徒が生きがいを感じるための探究活動
[講評]
- ◎不登校や昼夜逆転の生活、自己肯定感の低さなどを生徒に問題があるのではないとする視点から、多彩な取組が具体化され実践されている。生徒が生きがいを感じる探究を目指し、学習指導要領に基づいて、哲学カフェや教師たちのラウンドテーブルを含めた特徴的な取組に至った過程は決して容易でなかったはずだ。
- ◎定時制高校の生徒の状況や課題に即した適切なプログラムになっている。外部講師との連携や教科横断的な取り組みも評価できる。生徒の様子が画像等で見ることができるとなお良い。
- ◎哲学対話を通じて自己探究を行い、生徒の自己変容を促しているところが興味深い。引き続き粘り強く取り組み、定時制の課程ならではの取組を創り上げて、他校に普及させていくことを期待する。
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国立大学法人 和歌山大学
(カテゴリー2)
「子どもの遊び」で終わらない、宇宙へのチャレンジ実践プログラム
[講評]
- ◎着実に実施している。公的資金の支援も獲得し、地域ネットワークまで拡大し始めている
- ◎漠然とした宇宙への興味が実験を通じて具体化されることで、子どもたちも「夢は叶う」という実感を得ることができているのではないか。
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国立大学法人 新潟大学
(カテゴリー4)
新潟大学ダブルホーム ~地域と共に創る「新たなふるさと」~
[講評]
- ◎これまでのプログラムを、財団からの助成によって確実に充実させ、大学の教養教育の重要な部分として位置付けられるような発展を遂げている点が、評価できる。
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国立大学法人 東北大学
(カテゴリー3)
東北から世界へ みらい型「科学者の卵養成講座」 ~集え、異能な高校生よ。創れ、未来の理想社会を~
[講評]
- ◎緻密に考えられた方法で着実に成果を上げ、実際に科学者の卵も誕生していることを高く評価する。
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一般社団法人 ティーチャーズ・イニシアティブ
(カテゴリー5)
「心のエンジンを駆動させる」教師による教師のための研修開発プロジェクト
[講評]
- ◎教員を指導、養成する立場にある指導主事を対象とした研修プログラムは画期的である。全体の内容もよく考えられており、特に講師陣等の人選は素晴らしい。初年度で参加者が少なかったことは残念であるが、2022年度に向けての課題と改善の方法性も明確になっており、さらなる充実が期待できる。
- ◎写真の撮り方がうまく、参加者の表情や取り組み状況がよく分かる。紹介している指導主事のコメントも面白い。
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2020年度の内容が入ります