Program課題解決できる医師を育成するための教養教育プログラム
:新しい「行動医学」教育
昭和大学医学部医学科1〜2年生向けに、新しい教育プログラムを実施する。大きな特徴として以下の3つがある。
1、行動科学・心理学・社会科学・医科学などリベラルアーツ関連の領域を融合した「行動医学」の知識を基にする。
2、教養教育関連領域の講義と少人数対話型形式のディスカッションを繰り返すことで、医学生を自己啓発していく。
3、本格的な医学専門教育や臨床実習が始まる前に、「課題解決アプローチ」をするための態度を身につける。
医学教育はどうしても、専門知識の詰め込みや、正答があることを前提とした教育に傾きがちである。しかしながら、実際の医療・保健指導の現場では、「あちらを立てれば、こちらが立たず」で、矛盾に満ちた状況に置かれることが、しばしばある。そうした場合であっても、限られた時間・スタッフ・医療資源の中で、最適と思われる選択をし続けなくてはならない。本プログラムでは、その問題点や厳しさを医学生と議論していく。
患者や地域住民の不健康な生活習慣を変容するために、個人・現場・地域の各レベルにおいて、科学的なエビデンスに基づいた実効性のある解決策を立案・実施できる医師の育成を目指す。