四国9校 高校生たちの探究活動発表会を実施

徳島県立池田高等学校*(カテゴリー1 │ 2023年度)

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高知県立山田高等学校(カテゴリー1 │ 2021年度)

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愛媛県立川之江高等学校(カテゴリー1 │ 2022年度)

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徳島県立阿波高等学校(カテゴリー1 │ 2023年度)

  2024年3月25日、徳島県立池田高校の呼びかけで、高知県立山田高校、高知県立高知小津高校、高知県立大方高校、愛媛県立川之江高校、香川県立善通寺第一高校、香川県立琴平高校、徳島県立阿波高校、徳島県立城北高校の9校が集まり、探究・研究成果の共有や生徒・教員間の交流促進を目的とした、「第4回 四国高校生探究活動発表会」が開催されました。

  池田高校は当財団の2023年度リエントリー枠の助成先の一つであり、この発表会はリエントリーの助成先に期待する役割の一つ「グッドプラクティスの普及・横展開」の一環として、当財団の助成金を活用して開催いただきました。また参加校のうち、山田高校、川之江高校、阿波高校は当財団のアルムナイ※・助成校になります。

※ 助成団体の皆さまには、助成期間終了後(原則3年)も、アルムナイとして当財団の活動にご協力いただいております

各校から選ばれたチームがポスターセッションに臨む

  当日は、朝早くから生徒・教員の皆さんが会場の「峡谷の湯宿 大歩危峡まんなか」(徳島県三好市)に集まり、ポスターセッションの準備を行いました。開会のご挨拶とアイスブレイクの後、いよいよ9校24チームが12のブースでポスターセッションを開始。セッションは前半組と後半組に分かれ、1組のセッションは説明7分+質疑8分+交流5分の20分を1セットとし2回、計40分を目安に行われました。生徒たちに交じって、審査員である五つの大学と今治北高校の先生も参加し、各プレゼンを聞いて回りました。質疑応答も活発に行われ、プレゼンを聞いていた生徒たちは最後に感想や評価をポストイットに書き込み、各ブースに設けられた模造紙に貼っていきました。プレゼンをした生徒からは「一瞬ちょっと考えてしまうような、踏み込んだ質問もたくさんあって大変でしたが、そこまで皆さんに興味や関心を持ってもらって嬉しく思いました」(阿波高校)、「地元特産の新宮茶の香りをかいでもらったり、試飲してもらったところ、とても好評でいろいろな意見を頂き、PRのし甲斐がありました。聞いてくださった方からご家族などに広めてもらえたらいいなと思います」(川之江高校)、「校内発表では聞かれなかったような質問をされて、徳島県では知られていても、他県の人は知らないことが多いんだと改めて気づかされ、発表の仕方を変えていかなければならないと勉強になりました」(池田高校)、「審査員の大学の先生や企業の方からのご意見は、内容が難しい面もあったんですが、思いもよらなかった指摘もあって、なるほど!と思いました」(山田高校)といった感想がありました。

9校から生徒93人、引率教員16人、スタッフ23人が参加した。

セッション前のアイスブレイクで、リラックスした表情を見せる生徒たち

池田高校「介護現場を通してみる方言~三好市から探る」

阿波高校「食べること・自分たちの町の良さについて知ろう」

山田高校「小学生に人気なキャラクターをつくる」

川之江高校「新宮茶を活用した四国中央市のPR」

ポストイットに感想や意見を書き込む

ポストイットを樹の幹や枝が描かれた模造紙に張り付けて、「大樹」をつくっていく

学校の垣根を越えたグループで昼食

  ポスターセッションを終えた生徒たちは、自分の役割が終わったとほっとした表情を見せていました。また近くの方と組んで感想を伝えあい、午前のプログラムは終了となりました。

  お昼休みは学校をシャッフルしたグループを作って、「探究活動で楽しかったこと、困ったこと」をテーマに昼食を食べることに。テーマ以外にも、学校のことや、自分の趣味などについて話が盛り上がりました。

モヤモヤを大事に。哲学対話にトライ

  午後は、街中での哲学対話の実践やサポートを行う団体「カフェフィロ」による「哲学対話」が行われました。「カフェフィロ」は池田高校の探究活動にも協力しており、まずは代表者の方が、「哲学とは、正解が決まってない問題について、さまざまな視点から多角的に深く探究すること」と紹介。あわせて「人はどうでもいいことにはモヤモヤしない。そこに大事なことが隠れているからモヤモヤする。モヤモヤを大事にしてみよう」というアドバイスがありました。今回の「哲学対話」では、校則について考えてみることにしました。まずは、各々必要・必要ではないと思われる校則をあげてくことに。「なぜ行動を制限するのか?」「髪型を決められる理由は?」「靴下が指定されているのは女子だけ、差別ではないか?」「先生が注意しない校則は必要か?」などさまざまな意見が出てきました。後半は出てきた案からテーマを一つに絞り、「皆に共通する考え」「意見が分かれたこと」「モヤモヤすること」の三つを書き出しながらさらに話していき、最後にどういった意見が出たのか、代表の生徒に発表してもらいました。

教員を対象にした研修会も同時開催

  2階会場で生徒たちが「哲学対話」に取り組んでいる間、1階では希望する先生方と審査員の方々で研修が行われました。審査員の方からは午前中の発表についての感想、先生方からは日ごろの探究活動の課題などが語られました。高校が抱える課題については、“本音”が出ることもあり、同じ悩みを持つ先生が大きくうなずくことも。そうした中、審査員の方々からは、「大学とは違う、高校だからこそできる探究の学び」などについて、具体的なアドバイスがありました。

  約2時間の「哲学対話」・研修後に、金賞・銀賞・審査員特別賞・ファシリテーター賞の各賞の受賞チームが発表されました。仲間の受賞にお互いに惜しみなく拍手を送り、最後には全員で記念撮影。約6時間にわたった発表会が無事に終了しました。

審査員と教員の皆さんは、二つの班に分かれて研修を実施。

受賞チームが呼び上げられると全員から大きな拍手が送られた

会が無事終了し、皆で記念撮影

コラボレーションに関わった皆さん

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