財団概要Outline
理事長挨拶
三菱みらい育成財団は、三菱グループ創業150周年を記念して、2019年10月に設立されました。VUCA※の時代を生き抜き、未来を切り拓く人づくりを目的に、次代を担う若者の育成を目指す教育活動への助成と、ネットワークづくりや情報発信を通じ、その成果を社会に波及させるために活動しています。
この助成活動は、グループ各社が10年間で計100億円を拠出し、高校生を中心とする15~20歳の若者たちを対象とする教育プログラムにフォーカスするものですが、設立直後のコロナ禍も、関係する皆さまのご協力とご支援により活動を続け、2024年度までの助成先は延べ384機関、参加者総数は22万7,000名に及んでいます。また、高校・大学やNPO法人等多様な助成先と3カ年の助成期間が終了した「アルムナイ」が直接意見交換や情報共有を行える定期的な交流会を運営し、改善点・課題への対応経験など、知恵と行動を共有できるネットワークづくりの場も提供しています。
一方で、今までに考えられない規模で、人工知能(AI )の急速な進化や気候問題と関連するエネルギーや資源の問題などが世界各国の将来に影響を与え始めており、我が国も例外ではありません。このように、不透明さ・不確かさが増す世界の中においては、我が国の安全で安心な社会や良き風土を持続的に支えていくための根幹である教育の重要性がさらに増していきます。高校、大学、教育事業者等の皆さまはもちろんのこと、企業や社会の全ての人々が教育に各自のベストを尽くし、より良き社会を繋いでいくことが真に求められています。私たち財団も微力ではありますが、全力を尽くして参りますので、ご理解とご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
※Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べたアクロニム(頭字語)。一般的に、先行きが不透明で将来の予測が困難な状態を指す。
一般財団法人
三菱みらい育成財団
理事長
財団のビジョン
私たちは、想像力・創造力・構想力を磨くための優れた教育プログラムへの助成を通して、複雑化する社会の難問に対処しながら自ら未来を切りひらく若者をサポートします。
なぜ、今「教育」なのか?
150年前、1870年に三菱グループがスタートした時代、19世紀後半は、産業革命に端を発して世界覇権が大きく塗り替えられ、日本も開国~明治維新により、その真っただ中に飛び込んでいくという激変の時代でした。それから150年、世界は再び歴史的な転換点に差し掛かり、激しい変化と予測の難しい中で、複雑な問題や課題を数多く抱えています。それらを解決していくためには、未来を切りひらく力を持った多くの人材が不可欠です。そうした次世代人材を生み出すための「教育」が必要だという、私たちの想いからスタートしています。
なぜ、「若者」がターゲットなのか?
私たちが着目したのは、10代後半の若者たちです。この年代は、人生で最も柔軟かつ多感であり、無限の可能性を秘めた未来の担い手たちであるからです。この世代の人たちに、ひとりひとりの個性と自発的な想いを引き出し、何のために生きるのか、何のために学ぶのかを自ら問い、目の前に山積みになっている課題の解決に向けて、行動を起こすことを学んで欲しいからです。
私たちの夢とゴール
私たちは、全国でのさまざまな優れた取り組みや仕掛けを、発掘し、助成し、育て、横に展開することで、グッド・プラクティスを作り上げます。その先には、日本の教育のあり方やシステムをより良い方向に変えていく、という私たちの夢があり、ゴールがあります。
私たちのチャレンジ
この財団は、10年間という期限を自らに課しています。2030年にみなさんにどのような成果をお見せできるか、それは私たちに課せられた大きな責務であり、挑戦です。
私たちのチャレンジにご期待頂き、さまざまな視点・立場から、ご意見・ご批判をお寄せください。
組織概要
名称 | 一般財団法人 三菱みらい育成財団 |
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所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 TEL:03-6206-3435 / FAX:03-6206-3436 |
設立年月 | 2019年10月1日 |
目的 | 未来を担う子供・若者の育成を目指す教育機関等への助成、及びその成果を広く社会に波及させるための事業を行い、未来に向かう子供・若者を応援するとともに、それを通じ社会の未来を育むことに寄与する。 |
理事長 | 宮永俊一 |
役員等 | 理事・監事・評議員 |
評議員・理事・監事(50音順、敬称略)
評議員 | ||
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島村琢哉 | AGC株式会社 取締役会長 | |
杉山博孝 | 三菱地所株式会社 特別顧問 | |
清家 篤 | 日本赤十字社 社長 | |
高岡英則 | 三菱金曜会 事務局長 | |
髙橋裕子 | 津田塾大学 学長 | |
田中愛治 | 早稲田大学 総長 | |
永田恭介 | 筑波大学 学長 | |
広瀬伸一 | 東京海上日動火災保険株式会社 取締役会長 | |
理事長 | ||
宮永俊一 | 三菱重工業株式会社 取締役会長 | |
常務理事 | ||
妹背正雄 | ||
理事 | ||
阿部恵成 | 三菱電機株式会社 常務執行役 | |
笹 のぶえ | 大妻女子大学 特任教授 | |
七條博明 | 三菱財団 常務理事 | |
篠原聡子 | 日本女子大学 学長 | |
鈴木 寛 | 東京大学教授、慶應義塾大学特任教授 | |
田中真彦 | 三菱ケミカルグループ株式会社 執行役員チーフヒューマンリソースオフィサー | |
野島嘉之 | 三菱商事株式会社 代表取締役 常務執行役員 | |
監事 | ||
三宅茂久 | 税理士法人 山田&パートナーズ 統括代表社員 |
アドバイザリーボード委員(50音順、敬称略)
メンバー | |
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鵜尾雅隆 | 特定非営利活動法人 日本ファンドレイジング協会 代表理事 |
大島まり | 東京大学大学院情報学環/生産技術研究所 教授 |
小林浩 | リクルート進学総研 所長、リクルート「カレッジマネジメント」編集長 |
飾森 亜樹子 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ 経営企画部 ブランド戦略グループ部長 チーフ・コーポレートブランディング・オフィサー |
宮本久也 | 全国高等学校長協会 事務局長 |
吉田 文 | 早稲田大学 教授 |
(2024年6月30日現在)