Program北の杜から世界へ
~高校生の力で地域活性化に挑む~
山梨県北杜市は、名水百選にも選ばれるなど名水の里である。また八ヶ岳と南アルプスなど3つの国立公園・国定公園に囲まれた自然豊かな地域であり、農業など様々な産業が存在する地域でもある。北杜高校はまさにこの地域を写したような高校であり、農業・商業・福祉系列の総合学科と普通科を備えた高校で、広大な土地に農場や馬場なども抱えている。創立109年という歴史があり、地域との結びつきも強く、これまで北杜市との提携など様々なプロジェクトを実行してきた。その一つ「食杜北杜」では地元の商品開発に高校生の視点から様々な提案をし、地元企業とのコラボを進めてきた。「水の山プロジェクト」では北杜市の水の魅力を広くアピールする機会となった。他にも、本校の収穫祭「フェスタ」など地域との接点を多く持ち、これらを足掛かりとして、生徒育成の観点を中心に地域活性化につなげていきたい。
今、日本の抱える「人口減少」という問題には、地域の過疎化という課題も含まれている。これを高校生の視点からとらえ、地域を活性化することや、移住者増のため地域の魅力を発信するなどの課題解決を通し、生徒が21世紀型のグローバル社会の担い手の一員として活躍する礎としていく。環境だけでは地域の魅力には限界がある。そこに生きる人を育てることが、地域活性化の重要な視点であることを念頭に、広く課題解決に向けて取り組む。