カテゴリー 12024年採択

山梨県立甲府西高等学校*

対象者数 511名 | 助成額 200万円

http://www.nishi.kai.ed.jp/

ProgramIBの手法を基礎とした「総合的な探究の時間」における課題研究論文の作成と
その成果の県下各高校への普及活動及び、
課題論文発表大会(n-Quest 西高探究の日)の全県開催

 本校は山梨県唯一のIB(国際バカロレア)認定校であり、その中で培われたTOK(Theory Of Knowledge)的思考のノウハウを教育活動に生かしてきた。それは総合的な探究の時間における課題論文の作成をはじめとして他の通常授業にまで及ぶ。そこでは学問への興味付けによる主体性の育成が目指され、教科横断型の授業が構築されている。課題論文には6年前から取り組んできた。本校のプログラムの特徴は課題内容を指定せず、純粋に生徒個々人の興味関心に基づく課題(リサーチクエスチョン)を設定することにある。その際、問題となる事象をAOKという「知識の領域」(歴史・芸術・数学・自然科学・人間科学)のキーワードと組み合わせて、どのような視点から問題をとらえることができるかを経験する。

 この手法に基づき、生徒たちは政治・経済・文化・スポーツ・ヘルスケア・科学・芸術等、様々な分野における課題を自分で作成し、その解決に向けて3年間かけて答えを見つける。そしてそれをスライドにまとめ、クラス発表を行い、かつ論文として完成させる。その完成した論文の中から代表者を選定し、山梨県民文化ホールを会場にして全校生徒の前でコンテストを開催する。

 この5年間、以上の取り組みを行ってきたが、次の段階として県下の高校の探究活動を指導する教員グループで研究会をつくり、TOKの手法を基礎とした課題論文のリサーチクエスチョン作成の方法論を深めるとともに、課題論文研究発表大会を全県下で開催し、山梨県における探究学習の中心となるべく努力し、それをきっかけとして世界に羽ばたく人材を育成することを目標とする。

その他の取り組み

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